about

concept

制作は、計画よりも反応に近い。手を動かしながら壊し、壊れたものを手がかりに再び形にする。
偶然性やズレは、修正せずにそのまま残される。

作品は身体に触れることで意味を変え、置かれる空間によって輪郭を持ち、時間の中で沈殿していく。

完成とは終点ではなく、ある一瞬を保存した状態にすぎない。
それらは標本のように集められ、異なる視点から何度も読み直される。

ここにあるのは関係の痕跡である。

作品は単体で完結するものではなく、時間や他者、環境との関係の中で互いを媒介しながら表出する。

body−cast off

身体は、
記憶や思考、感覚、精神を包む袋のような存在である。

触れられ、身につけられることで、作品は身体の延長となり、個人的な時間へと入り込む。

time−wall

時間は、
表面を摩耗し、風化しながらも重ねっていく。

完成と呼ばれた状態は、時間経過により変化し、別の表情へ移り変わる。

relation−reflection

関係は、
身体と時間のあいだで立ち上がる。

映り、移り、変容しながら、他者や環境と結び直され、瞬間を繋いでいく。

profile

chihiro baba

東京を拠点に制作。

布や石膏、ガラスなど様々な素材を用いたコラージュ·立体·版画·インスタレーションを織り交ぜた作品を制作している。